真珠腫性中耳炎とは
真珠腫性中耳炎とは、鼓膜(こまく)が正常な場合には太鼓のようにぴんと張った状態であるのに、その鼓膜の一部が中耳腔へ入り込んでしまうことで起こります。
中耳腔に入りこんで袋状になり、そこに耳垢などがたまって真珠のような白い塊(真珠腫)ができる病気です。
この真珠腫性中耳炎とは、まれに先天性のものもありますが、ほとんど後天性の場合で、この角化堆積物が細菌や真菌の培地となり感染、炎症をおこしていきます。
原因ははっきりわかっていませんが、この炎症により周囲の骨を破壊しながら増大するといわれています。
大事な器官が多い中耳部分ですから、深部へ進むとさまざまな症状が現れます。
耳小骨(音を伝える小さな骨)や蝸牛(音を電気信号に変える器官)が壊されてしまう難聴になってしまいますし、半規管(平衡感覚をつかさどる器官)の場合にはめまいが起こります。
また、中耳部分には顔面神経が走行しているため、真珠腫によって顔面神経麻痺など顔が曲がってしまうということも起こります。
炎症によってくさい耳だれがよく出るようになることはもちろん、そのまま放置すると髄膜炎(ずいまくえん)などまで引き起こし、生命に関わる場合も出てきてしまいます。
鼻すすりは鼓膜に良い影響を与えないようで、鼻すすり癖がある人にこの病気も発症しやすいといわれていますから、気をつけてください。