中耳炎と扁桃炎について
扁桃(扁桃腺)のどを取り囲むリンパ組織のことで、口を開けたときのど〈上顎〉の奥に見える左右一対のクルミのような表面がデコボコした器官(口蓋扁桃)だけと思われがちですが、鼻の後方と気道のあいだにあるアデノイド(咽頭扁桃、耳管扁桃)、舌の根もとにある舌根扁桃もで4つあることになります。
このようにさまざまな扁桃4つも存在する理由は、このリンパ組織が呼吸とともに鼻や口から入ってくる細菌やウイルスを捕らえて、気管や肺への侵入を阻止する役割を果たすためです。
このリンパ組織が細菌に侵されてしまって口蓋扁桃に炎症が起きた場合、扁桃炎と診断されます。
また、これによって耳管での炎症(中耳炎)が引き起こされてしまいます。
このように中耳炎と扁桃炎については関係があり、同じように引き起こされてしまいます。
中耳炎と扁桃炎については耳鼻科が専門となりますが、子供の場合には熱などの症状もあるので小児科を受診される患者さんも多いため、小児科で治療する場合も多くあります。
合併症の知識と豊富な経験があり、耳処置ができる小児科医であれば大丈夫でしょうが、扁桃が大きかったり、アデノイドが大きい子供については、中耳炎が治りにくい場合もありますから、出来るだけ耳鼻科で治療を受けることが望ましいと思います。